世の中には、アクティブファンドがいいとか、インデックスファンドがいいとか、賛否両論あります。
ただ、結論は出ていてほとんどのアクティブファンドは、インデックスファンドに勝てないということになっています。
そこで、
「なぜアクティブファンドはインデックスファンドに勝てないのか」というテーマについてお伝えします。。
そもそも「アクティブファンド」と「インデックスファンド」って何?
まずは基本から確認しましょう。
- アクティブファンド:ファンドマネージャー(運用のプロ)が市場を分析し、「この株は上がる」「この業界は伸びる」と判断して、積極的に銘柄を選んで運用する投資信託です。目標は「市場平均より高いリターンを得ること」です。
- インデックスファンド:日経平均やS&P500などの「市場全体の平均(インデックス)」に連動するように設計された投資信託です。銘柄選びはせず、インデックスに含まれる株をそのまま買うだけ。目標は「市場平均と同じリターンを得ること」です。
なぜアクティブファンドはインデックスファンドに勝てないのか?
① 手数料が高い
アクティブファンドは、専門家が調査・分析・売買を繰り返すため、運用コスト(手数料)が高くなります。一方、インデックスファンドは機械的に運用されるため、手数料が非常に安いです。
例えば、年率で見ると:
- アクティブファンド:1.5%〜2.0%
- インデックスファンド:0.1%〜0.3%
この差は長期になるほど大きくなり、手数料の差だけでリターンが逆転することもあります。
② 市場平均を超えるのはとても難しい
市場には多くの投資家がいて、情報はすぐに広まります。つまり、「割安な株」や「伸びる業界」を見つけるのは簡単ではありません。
さらに、市場平均とは、すべての投資家の平均的な成績です。アクティブファンドが市場平均を上回るには、他の投資家よりも優れた判断をし続けなければなりません。
しかし、現実には:
- 毎年市場平均を超えるアクティブファンドは少数
- 長期で見ると、ほとんどのアクティブファンドが市場平均を下回る
というデータが多くの研究で示されています。
③ 売買のタイミングが難しい
アクティブファンドは「安く買って高く売る」ことを目指しますが、タイミングを見極めるのは非常に難しいです。
- 景気の予測は外れることがある
- 突発的な事件(戦争、パンデミックなど)で市場が急変する
- 感情に左右されて判断ミスをすることもある
こうした要因で、売買の判断が裏目に出ることが多いのです。
④ インデックスファンドは「負けにくい」
インデックスファンドは「勝つ」ことを目指していません。市場平均と同じリターンを得ることが目的です。
でも、これが実はとても強い戦略なのです。
- 手数料が安い
- 売買の判断が不要
- 長期で見ると市場は成長する傾向がある
つまり、インデックスファンドは「確実に負けにくい」投資法なのです。
⑤ 長期投資との相性が良い
インデックスファンドは、長期で持ち続けることで市場の成長をそのまま享受できます。
例えば、米国のS&P500は過去100年で平均年率7〜10%の成長を続けています。短期では上下しますが、長期では右肩上がりです。
アクティブファンドは短期的な利益を狙うことが多く、長期で見るとリターンが安定しない傾向があります。
まとめ:なぜアクティブファンドは勝てないのか?
以下の理由から、多くのアクティブファンドはインデックスファンドに勝てないのです:
- 手数料が高く、リターンを削ってしまう
- 市場平均を超えるのは非常に難しい
- 売買のタイミングが難しく、判断ミスが起きやすい
- インデックスファンドは「負けにくい」構造を持っている
- 長期投資においてインデックスファンドの方が安定している
もし「資産運用を始めたい」「長期で安定した投資をしたい」と考えているなら、インデックスファンドはとても良い選択肢です。
投資についてはあくまでも自己判断でお願いします。




